日々の忙しさに追われながらも、車検は避けては通れない大事なイベント。この記事では、車検準備のポイントから当日の流れ、さらには予想外の不合格に直面した際の対処法まで、一連のプロセスを明確にしていきます。自分で行う車検が初めての方も、すでに経験者でも、手順を見直し、よりスムーズに進めたい方も、ぜひこの記事をご一読ください。
ところで前回の車検からどこか変えていませんか?
箇所によっては継続検査ではなく構造変更検査の手続きになります
どこまでの変更だと継続検査になるかについては、こちらを見て下さい
構造変更検査になりますと、手数料が上がったり、検査できる所が限定されたり、有効期間の更新が継続検査と変わる可能性があります
まずは有効期間が切れる日を確認
A4サイズの車検証なら左下あたりの「有効期間の満了する日」印字されているが、電子車検証だとICタグに入ってしまい専用アプリを使わないと見れない(面倒くさい)
有効期間の満了する日の1ヶ月より前に検査を受けてしまうと期間が短くなるので注意
必要書類の準備
車検証(自動車検査証)
車の中にあるはず
もし、無ければ再発行を先にしなければなりません
車検証の再発行は管轄の運輸支局でしかできません
自賠責(自動車損害賠償責任保険または自動車損害賠償責任共済)
これも車の中にあるはず検査当日に有効期間の延長はできますが、あらかじめ延長しておいても問題ありません
ただ、更新後の車検の有効期間をすべて含むように入ること
もし、無ければ加入している保険会社に再発行してもらうしかありません
やり方については保険会社に聞いて下さい
どこの保険会社かわからない時は、前回車検を依頼した工場等に聞いて下さい
自動車税納税証明書
自動車は必須ではないがあった方が良い、二輪車は必須です
納税証明書に押印がされていることを確認
払ったのに押していないなんてことが、コンビニで極稀にあるらしい
自動車は、車検証更新時に納税の確認がされますが、払ったばかりだと確認ができないことがあります
普通自動車は運輸支局の近くに県税事務所がある場合が多いからすぐに証明書の発行に行けますが、軽自動車は管轄の市町村役場まで行かないと行けないため大きな時間のロスになります
また、納税証明書ではなく領収書を持って行くミスをしないように
申請用紙
支局で手にはいりますが、ダウンロードして印刷することも可能です
あらかじめ記入しておけば、当日の時間短縮にもなります
印刷についての注意も読んでおいて下さい(ずれたりにじんだりしなければインクジェットプリンタでもほぼ読み取ってくれます)
用紙のダウンロードのリンク先
普通自動車(専用3号様式)
軽自動車(軽専用第2号様式)
自動車登録番号、車台番号(下4けた、職権番号の漢字を除く)、申請人(使用者)の欄の記入で十分
用紙の上方の四角に囲まれた部分はえんぴつ、下方は消えないボールペンで
法人の場合は、社名の他に役職、代表者名も記入しましょう
印を押すところは使用者が個人なら認印、法人なら代表者印
もし、検査当日に検査票など一緒にもらう予定なら
使用者が個人なら認印、法人なら代表者印を持っていきましょう
点検整備記録簿
ユーザーは決められた期間ごとに点検整備を行う必要があり、それを記録したもの
もう少し詳しく知りたいなら、こちらを見て下さい
大体、メンテナンスノートに付いているはずです
車ごとに点検項目が違うためここでは詳しく書けませんが、点検を行い記入したものを車検の受付時に見せる必要があります
自分で行うのが難しい(むしろできるユーザーは少ない気が)場合は、有料となりますが整備工場等へ依頼して発行してもらいましょう
ちなみに前検査という、検査後に点検整備を行うというものあります
ただ、保管してあるはずの前回の記録簿(前回の車検時ではない)を求められた、という話を聞いたことがあります
前検査の記録は車検証に残るし、売るときの査定に影響するとかしないとか・・・なので、おすすめはしません
予約は早めに
ユーザー車検を受けるには予約が必要です
検査予定日の2週間前から以下のサイトから予約ができます
自動車検査インターネット予約システム
軽自動車検査予約システム
受けたい日まで日数が短いと予約で埋まってることもあるので、早めに予約しましょう
予約なしだとどうなる?
検査が受けられないことは無いらしいが、予約した車が減るまで待たされることはあるそうです
余計な時間を取られるよりは予約した方が良いです
費用はいくらかかる?
少なくとも検査手数料、自動車重量税、自賠責保険料が必要です
検査手数料
自動車の車種によって金額が変わります
普通自動車 2,300円
小型自動車 2,200円
二輪車 1,800円
大型特殊 1,900円
軽自動車 2,200円
自動車重量税
重さの他に車種、年式、燃費により変わってきます
以下のサイトで確認するのが早いでしょう
自賠責保険料
車種、期間ごとに金額は変わり、ほぼ毎年変更されています
どこの保険会社でも保険料は一律なのでお好きなところで聞いて下さい
例
2024年度自家用普通自動車の2年(24か月間)契約の場合
17,650円
その他
必ずかかる費用ではありませんが、
点検整備を整備工場に依頼した場合にかかる費用
検査に通りやすくするために予備検査場で検査した費用
修理のために必要な部品代や工賃
自動車税が未納なら完納するための税金
また、駐車違反を滞納していると更新されないこともあるので払っておきましょう
車検当日の流れ
自動車検査票、自動車重量税納付書、申請書(前もってダウンロードして記入しなかった場合)を用紙売り場でもらう
必要な金額の印紙、証紙購入する
自賠責保険の期間を延長する
前の自賠責の他に車検証を用意しましょう
用紙に必要事項を記入し、印紙等を貼る
記入する場所に記載例があるはずだから、それを見れば書けるでしょう
予約した時間に受付をする
時間は守りましょう。違う時間に行ってたら待たされた、と聞いたことがあります
必須ではありませんが
予備検査場で調整してもらうと、検査に通る可能性があがるかもしれません
検査コースに入る前に
あらかじめ見学して他の車のやり方を見たほうが良い
最近は、不慣れだと思われると、検査中横に職員が付く事があります
検査に使われている機械は高価です
ぶつけて傷をつけてしまったら、請求が来ます
公道ではないので、保険会社も物損扱いしてくれない、と思われます
検査がすべて合格したら
新しい車検証と車検ステッカーが交付されます
車検証にはICタグがついていますので破損しないように車内に保管しましょう
ステッカーの貼る位置が右上(右ハンドルの場合)に変わっているため間違えないように(運転の邪魔になりそうだけど)
もし不合格になってしまったら
軽微なところなら予備検査場でなおしてくれるかもしれません(費用については現場で聞いて下さい)
当日中になおせそうもなければ、限定車検証を交付してもらいましょう
2週間以内なら不合格箇所の確認となります
(再検査時に新たな不適合箇所が見つかりまた落とされた、という話も聞いたことがあるが・・・)
また、検査場に行く時間がなければ、限定車検証を持って指定整備工場に修理検査までしてもらうこともできます
まとめ
車検は車を安全に乗り続けるために欠かせない大切な手続きです。この記事を通じて、ユーザー車検の進め方や、準備すべきこと、さらには当日の流れについて理解を深めていただけたでしょう。有効期間の確認から始まり、必要書類の準備、予約方法、費用の目安、そして検査当日に必要な手順まで、一連のプロセスを楽しく学べたはずです。検査合格を目指し、不安を感じずにスムーズに進めるためのポイントが明らかになったことでしょう。もし不合格にもしなってしまっても、対処法を知っていれば心配はいりません。ユーザー車検にチャレンジする際は、この記事が信頼できるガイドになるはずです。ぜひこの知識を活かし、経済的な車検に挑戦してください。