近年、デジタル技術の進化によって私たちの生活は大きく変わりつつあります。
そんな中、自動車業界においても革新的な変化の一つとして注目されるのが「電子車検証」の導入です。
しかし実際には、ユーザーメリットは今ひとつ感じられないのが現状です。
では、電子車検証とは一体何なのでしょうか?
また、車検証の有効期間更新など、陸運支局に行かなくても済むような手続きが簡単になると聞きますが、本当のところはどうなのでしょうか。
一方で、このシステムから大きな恩恵を受けるのは実は一部の業者だけという話も。
この記事では、電子車検証の導入が私たち車ユーザーにとってどのような意味を持つのか、解説していきます。
現状、ユーザーにとってメリットは少ない
確かに、サイズが4分の1程度に小さくなるため保管が楽になる、と言われていますが
ICタグを真夏の車内に保管して大丈夫なのか気になる。
車両運行時には車検証を自動車に備え付ける義務があるから入れておくしかないが。
ICタグに格納された情報はカードリーダー(読み取り機能付きスマホ)と専用アプリを使えば読める、が面倒だと思われる。
車検証有効期間お知らせサービスがあるけど、車検ステッカー(検査標章)を見たほうが早いのでは。
リコール情報が確認しやすくなったのが唯一のメリットかもしれない。
そもそも電子車検証って何?
国土交通省が、利便性向上のために車検証を電子化
これにより、一部の手続が支局に行かなくても行えるようになった
従来の車検証がA4サイズであったが、電子車検証はA6サイズ程度に小さくなりICタグを貼付したもの
※この部分は後で追加します。今気になるのは、なぜ製作年月日をICタグ内に入れてしまったのか?
車検証の有効期間の更新が陸運支局に行かなくてもできるらしいけど?
それができるのは、記録等事務代行者と言われる者だけです。
記録等事務代行者になれるのは
・指定自動車整備事業者(点検、整備、検査まで行える事業者)
・OSS申請代理人(依頼を受けて、オンラインで申請の手続きや手数料等の納付を行う者、主に関係団体や行政書士)
ユーザーは到底無理
ちなみに、一部の変更登録や移転登録も行かなくてすむケースがあるが、支局か記録等事務代行者行く必要があるからユーザーにとっては恩恵がなさそう。
大きな恩恵を受けるのは一部の業者だけ
支局に行く必要が無くなるのは、主にOSS申請をしている指定自動車整備事業者であり
可能な手続きも継続検査と一部の登録手続きだけである。
申請者は他にもいるし、手続きもまだまだある。
手数料も値上げされているから、早く対応できるようにして欲しいところです。